【初心者向け】住宅ローン審査で見られるポイントとは?
はじめに
マイホームを購入する際、多くの方が利用するのが「住宅ローン」です。しかし「審査に通るのだろうか」「何を見られるのか分からない」と不安に感じる方も少なくありません。特に初めての不動産購入では、ローン審査の基準や流れが分からずに戸惑うケースが多いです。
本記事では、初心者の方に向けて、住宅ローン審査で金融機関が重視するポイントを分かりやすく解説します。千葉県や茨城県南エリアで不動産購入を検討している方に役立つよう、実務的な視点も交えてご紹介します。
住宅ローン審査の流れ
住宅ローンの審査は、大きく「事前審査」と「本審査」に分かれます。
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事前審査(仮審査)
購入したい物件が決まった段階で行う簡易的な審査。年収や勤務先、借入状況などを基に、借入可能額の目安を出してもらいます。数日~1週間程度で結果が出ることが多いです。 -
本審査
実際に金融機関が提出書類を基に詳細なチェックを行う審査です。収入証明書、住民票、登記簿謄本などの正式書類を揃え、担保評価も行われます。2~3週間かかることもあります。
どちらも「お金を貸しても返済できるか」という視点で確認されます。では、その際にチェックされる具体的なポイントを見ていきましょう。
ポイント① 年収と返済負担率
最も基本となるのが「返済比率(返済負担率)」です。これは「年収に占める年間返済額の割合」を指します。
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多くの金融機関では 30~40%以内 を目安にしています。
例:年収500万円 → 年間返済額は150万~200万円以内が望ましい。
返済比率が高すぎると「生活が苦しくなり返済が滞るリスクがある」と判断され、借入額が減額されたり、審査落ちになる可能性があります。
ポイント② 勤務先と勤続年数
安定した収入が見込めるかどうかは、勤務先や勤続年数によって判断されます。
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勤続1年以上 が一つの目安
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公務員、大手企業、上場企業などは評価が高い
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自営業や個人事業主は「直近3年分の確定申告書」提出を求められるケースが多い
ただし近年は転職者も多いため、「前職の経験や業種の一貫性」があれば勤続1年未満でも審査に通る場合があります。
ポイント③ 他の借入状況
自動車ローン、カードローン、教育ローン、クレジットカードのリボ払いなど、他の借入がある場合は返済比率に加算されます。
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車のローンが月3万円 → 住宅ローン返済可能額がその分減額
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リボ払い残高が多い → 「計画性に欠ける」と判断されるリスク
住宅ローン審査前には、できる限り借入を整理しておくことが重要です。
ポイント④ 信用情報(クレジットヒストリー)
金融機関は「信用情報機関」に照会を行い、過去の返済履歴を確認します。
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クレジットカードやローンの支払い遅延
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携帯電話料金(分割払い含む)の未納
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債務整理や自己破産の記録
これらがあると審査は非常に厳しくなります。逆に、きちんと支払いをしてきた履歴は「信用がある」と評価されます。
ポイント⑤ 購入物件の担保評価
住宅ローンは「不動産を担保にお金を貸す仕組み」です。そのため、購入予定の物件自体の評価も重要です。
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立地条件
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建物の耐用年数や状態
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土地の形状や接道状況
例えば「再建築不可物件」や「接道が狭すぎる土地」などは担保価値が低く、融資額が減額されることがあります。
審査に通るための準備ポイント
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借入やリボ払いを整理しておく
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勤続年数が浅い場合は転職理由や業務内容を説明できるよう準備
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クレジットカードの支払いは遅れないようにする
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物件選びの際に「担保評価が高いか」を意識する
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事前に金融機関や不動産会社に相談し、自分の借入可能額を把握する
千葉・茨城エリアでの実例
例えば千葉県柏市で新築戸建を購入予定のAさん(年収480万円)。
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車のローン残高:150万円(月3万円返済)
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勤続年数:2年半
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頭金:100万円
この場合、返済比率や借入状況から見て「フラット35なら満額借入可、地銀ではやや減額の可能性あり」と判断されました。結果として、ローン残高を一部繰上げ返済した上で審査に臨み、希望額を借入できました。
茨城県つくば市で購入予定のBさん(自営業)。
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年収:直近3年の平均で450万円
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勤続年数:自営業10年
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他借入なし
このケースでは「安定した収入と実績がある」と評価され、地方銀行でスムーズに融資承認を得られました。
よくあるQ&A
Q. 自動車ローンが残っていると住宅ローンは組めませんか?
A. 組めますが、返済比率に加算されるため借入可能額は減ります。
Q. 勤続1年未満でも住宅ローンは通りますか?
A. 業種の一貫性や転職理由によっては可能です。事前に相談してみましょう。
Q. クレジットカードのリボ払いは影響しますか?
A. します。利用残高が大きいと審査に不利になるため、解消しておくのがベストです。
まとめ
住宅ローン審査では「収入の安定性」「借入状況」「信用情報」「物件価値」が総合的に判断されます。初心者の方ほど、事前に準備をしておくことでスムーズに進みます。
千葉県柏市や茨城県南エリアで不動産購入を検討している方は、地域の金融機関の審査傾向も踏まえて不動産会社に相談すると安心です。
マイホーム購入は人生の大きなイベント。無理のない返済計画を立て、安心できる住宅ローン選びを進めましょう。